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秋の一日…春埜山を目指す

2年前(06.9)に屋久島へ縄文杉を観に出かけました。その素晴らしさに感激した私ですが、今年になって、私の住む町の近くにも素晴らしい杉の大木があることを知りました。
それは想像をはるかに超えた存在感をしめしていました。しかも森の奥深い里山でひっそりと立っています。

春埜山を目指していく道すがら、のどかな里をいくつか通り過ぎます。なんて懐かしい、なんて素朴で、なんて癒される光景なんだろうと、通るたびに感嘆の声を上げます。まるで天空の里のようです。

静かに湖水をたたえる新宮池も素晴らしい場所です。
何故こんな素晴らしい場所があまり知られていないのでしょう?
人が押し寄せれば、喧騒に包まれて、この里山も変わってしまうかも知れない…でもこの素晴らしさ、是非体験して欲しいと、そう強く思う私です。

今回は2度めの逢瀬です。頼りない私のナビのおかげで、迷走ドライブを強いられましたが、やはり大きな満足感を味わいました。
静かな秋の一日…人もいない森閑とした中で、ゆっくり、逢瀬を愉しんできました。

先ずは新宮池へ…
どんな干ばつのときも深い水をたたえてきたというその不思議な池は、諏訪湖とつながっているという言い伝えがあるそうです。
本当に静かで神秘的な場所でした。日々の疲れが優しく癒されていきます

新宮池に着いてすぐ、思わずカメラを向けた風景です
青い空と木のコントラストが秋を感じさせました
風もなく、音ひとつ聞こえません
綺麗な水ではないのに、その池は辺りの景色を
鏡のように映し出していました
何も聞こえない不思議
まるで時間が止まったようです
新宮神社側から池を眺めます
手前の険しい顔の狛犬と
柔らかな日差しを浴びた辺りの風景が対照的です
急な階段を登ると、そこは新宮神社
番人のごとき狛犬が、気持ちを引き締めてくれます
この花はなんという名前でしょう
秋の花は優しげで、そして少し儚げ


迷いに迷った末、あげくの果てに、狭くて急な林道に入り込み、ドキドキしながら、長い時間をかけてやっとのことで春埜山へ。
その場所もやはり誰の姿もなく、修行僧の辿った道を緊張しながら歩き、憧れの神木を目指しました。
春埜杉は樹齢1300年という、長い歴史を背負った木です。
はるか遠い古の人々に想いを馳せながら、感動の対面をしてきました。

階段の上から見えてきた春埜杉
こんな斜面に、こんなに深い森の中に
こんなにも大きな木が人知れず存在するなんて
誰が想像するでしょう?
どうやっても、その姿を全てカメラの中に納めることは叶いません
山の斜面にどっしり居座り、その枝を空に向かって
力強く伸ばしています
どうしてこの一本の木だけがこんな姿に成長したのでしょう?
やはり神の力によるのでしょうか?
この画像は、屋久島の森の景色を思い出させます
暗く、幻想的な森の中で、力強くその枝を張り出す姿
秋の柔らかな日差しを受けて
物言わず静かになにかを訴えてきます
急な石段を登った場所は大光寺
このお寺を守るのは山犬でした

この地には神様の使いである動物である、狼=山犬信仰があったそうです
その昔、焼畑をしていた頃、猪やウサギなど野生動物の害があった際、
狼はその害を防いでくれる存在だったための山犬信仰なのですね

狛犬と同様、2匹の山犬も、阿吽の表情をしています
険しい表情の姿の後ろには、
これまた巨大な杉の木が見えています

このお寺もまた訪れたい場所です

08.10.9訪問の記録


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