二日目:留萌線・レトロな漁村 増毛の町へ

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二日目は こんな風でした…

今回の旅の大きな目的は礼文…でも他にどこ行こうか?

そうだ!ゆっくりローカル鉄道の旅をしましょ!といろいろ調べている内にあるローカル線に惹かれた私

函館本線の深川から留萌を通って海辺の漁村増毛に至る留萌線…なにもない、でもなにかありそうな予感

  たった一両の、冷房もない素朴な鉄道

  乗るのは通学の学生や土地の人…最近はバスに押され利用は少なくダイヤルも僅か

  広い田園風景では見事に黄金色に染まった稲穂の絨毯、深い森の山を越えると広がる日本海沿いを走る列車

古い車両かな?

駅毎にこんな建物が

オブジェみたいに置かれていました

年月を感じる…少し寂しげな表情

停まる駅、停まる駅、こんなレトロな駅舎ばかり

降りてみたいけど

降りたら次の列車はいつ来る事やら?

ひとりで「すごくいいじゃん!」と声を出しそうになりながら

必死で車窓から撮った画像の一枚
深川から1時間半の旅を終えて

終着駅の無人駅、増毛(ましけ)駅

レールがここで終わり

なんだか胸に迫るものがあります

かつてはこの路線をSLが走っていたこともあったそう

NHKの朝の漣ドラの舞台で一時的に観光客を呼び

「すずらん号」というSLだったのだとか

ブームが去り、増毛はまた静かな漁村に戻っていました
今回ガイドブックなるものを持っていきませんでした

だからここは詳しくは知りません

駅前のこの店は閉まっていましたから

でも名前がいいよね?

いくつかのドラマの舞台になった町らしい名前…


あとで町の人に聞くと、この店は

あの健さんの「駅 station」に使われたとか
(昭和初期の建物)
これも駅のすぐ前にある古い旅館

昭和初期の3階建木造建築の建物

かつては賑わっていた町を想像させますね

留萌駅から中学時代の友が乗り込み

彼女とは30年以上ぶりの再会を果たしました

今回の旅行でこの地にお嫁に行った

この友人のことをふと思い出したんです…

長い時を経て

また彼女とつながることができた今回の旅は

とても意味のある旅になった気がします
ここは重要文化財にもなっている

旧商家 丸一本間家の建物

明治30年代に建てられたという

鰊漁で盛んなこの地で成功した豪商のお宅

こんな寂れた町に?と目を疑う素晴らしさ
ここは表に面した呉服屋さんの店構え

隅々まで掃除の行き届いた静謐なたたずまい

これで入場料400円は断然安い!と思えるほど

内部は広く、内装の素晴らしさに感嘆の声しきり
昔は随分暗かったのでしょう

ここは土間から台所に続く通路の上部

明かり取りにさえ

すごい…と思えてしまいます

普通のお宅よりずっと天井が高いこと!
ここは増毛の町の高台にある増毛小学校

道内最大最古の現役木造校舎だそう

明治11年築の校舎は

昔懐かしい風景そのままでタイムスリップしたような

不思議な気分


のんびりここで旧友と語らうことができた場所
ここは増毛厳島神社本殿

有形文化財で明治34年製

総欅造りの彫刻神社

小さな小さな神社です…


漁の無事を祈ったのかな…
夜は、宿のお風呂に入らずに

宿主お奨めのレトロな銭湯「増毛湯」にお出かけ

想像以上にレトロで一瞬引きましたが

でも番台のお祖母ちゃんと話すと気分が安らいで

すっかり気持ちよくなって、湯上がりの体で海まで散歩すると

夕闇に包まれる直前の幻想的な景色に遭遇!
ここが私の泊まった旅館「ぼちぼちいこか増毛舘」

昭和7年築の建物で

今は旅人のための安価なとほ宿

相部屋で、YHみたいな感じの宿


ちなみにこの日の宿泊者は

一人旅の男性ひとりと、ライダーの男性ひとりと

私の3人だけ
朝の食事が終わって

2階の窓から顔を出した私

同宿の旅人に撮ってもらったもの

この人とも縁あって出会い、話し、

そして今日は別々に…

もう逢うこともないだろう…短い旅の触れあい
夜は結構豪華な食事です

海の幸でお腹いっぱい!

食事の後は宿のオーナーによるギターの弾き語り

お酒を呑みながら

さだまさしの歌を聴きました

今の心境なんでと…

吉田拓郎の「今日からそして明日まで」をリクエスト

一緒に大声歌ってなんだかすっきり

「昨日からそして明日まで」はこんな歌

 今回の私の心境にぴたりとはまる歌のような気がしたんですね

 
 わたしは今日まで生きてみました
  時にはだれかの力をかりて
  時にはだれかにしがみついて
  わたしは今日まで生きてみました
  そして今 わたしは思っています
  明日からも
  こうして生きて行くだろうと

  わたしは今日まで生きてみました
  時にはだれかをあざ笑って
  時にはだれかにおびやかされて
  わたしは今日まで生きてみました
  そして今 わたしは思っています
  明日からも
  こうして生きて行くだろうと

わたしは今日まで生きてみました
  時にはだれかにうらぎられて
  時にはだれかと手をとりあって
  わたしは今日まで生きてみました
  そして今 わたしは思っています
  明日からも
  こうして生きて行くだろうと
  わたしには わたしの生き方がある
  それはおそらく自分というものを
  知ることから始まるものでしょう

  けれど それにしたって
  どこで どう変わってしまうか
  そうです わからないまま生きてゆく
  明日からの そんなわたしです

  わたしは今日まで生きてみました
  わたしは今日まで生きてみました
  わたしは今日まで生きてみました
  わたしは今日まで生きてみました

  そして今 わたしは思っています
  明日からも
  こうして生きて行くだろうと


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