金沢そぞろ歩きの旅

金沢は過去に二度訪れた場所…しかも遠い昔のこと
印象に深いのは、学生時代最後の一人旅、夜行列車の固い座席に窮屈な姿勢で
体のあちこちに痛みを感じながら寝転んで、夜の闇の中金沢駅に着いたのでした
早朝着いたその足で兼六園に向かったことを今でも鮮明に思い出せます
歩いて能登半島一周の旅を計画
金沢はその旅のスタート地点であり、終着地点でもありました

久々の金沢はどういう姿で迎えてくれるでしょうか?
ひとり寂しく歩いた、あの浅野川もそのまま残っているかしら?

                                               (2010.5.29-30)

先ずは、目的の金沢21世紀美術館へ
美術館の正面…いよいよ対面の時! 屋外にもいろいろな触れられるアート空間
なにもかもがお洒落に見えるのは何故? カフェコーナーを外から覗いてみると…
これが噂のプール。思わず手を水に入れお叱りの言葉! プールの下に廻ってみるとこんな感じ
内部の撮影はここまで…残念です 中庭の作品…意味するものは何だろう?考える、考える…
【感想】
内部は迷路のようになっていました。どれもこれも現代アートというだけあって難解です。企画展は「ヤン・ファーブル×舟橋 桂」結構私好みでした。繊細な人は少し参るかも?また行きたい場所ですね。
お馴染み?兼六園…そしてその界隈
前回はまだ雪の残る3月…今回は初夏の象徴の花菖蒲の姿 見事ですね…でもこんな木がいっぱい!なんだか苦しそう?
さすが加賀百万石!道標も堂々と… 早朝の散歩で訪れた尾山神社のお庭…静か
長崎の眼鏡橋を思い出させますね… 町中こんなオブジェが!この作品のタイトルは「歩く」
かの前田利家公の像であります! これは門?上のステンドグラスは金沢で一番古いものらしい…
【感想】
名庭園と言われるこの兼六園のよさがもうひとつわかりません…広すぎて茫洋という気分になるのはなぜでしょう?私に日本の心が足りないせいかな?ただ早朝この界隈を歩くのは気持ちよかったです。金沢城も広くって往時の豪華さが偲ばれました。
醤油の町、大野へ向かう
金沢駅からバスで20分ほどの港…肌寒い朝の港風景 砂地の広場の真ん中にポツンと水道…何故?
大きな大きな錆びた碇…ひとりの寂しさを増してくれたかな? 今日は日曜で漁はお休みですね…
手作りの道案内…町おこし皆で頑張っているんだろうなあ ←かと思えば、こんなお洒落なオブジェも!
観光客もバスでやってくるという大野の「宝生寿司」
入ってみたかったけど高そうだったんだもの!
醤油の醸造所の洒落た店構え
丁度「蔵祭り」開催中のヤマト醤油さんの素敵な店内 若いスタッフが沢山の蔵カフェでは、醤油ソフトを堪能しました
路地を入ってもこんな素敵な風情の店構え ここもギャラリーのようでした…漁小屋みたい
【感想】
早い時間に訪れたせいか、店は開いておらず、肌寒さで震えながら、町並みを歩きました。もっといい季節に、もっとゆったりと過ごしてみたい街です。なにより素朴な人が多くひとりで彷徨う私に親切に接して頂きました!
ひがし茶屋街を目指して歩く
戦禍をまぬがれた街のあちこちの古い建物にを興味津々です これも趣きあるでしょ?現役みたいです!
ギャラリーの裏にこんなカフェの看板、思わず吸い寄せられる 昭和初期建てられたままだそうです
いいでしょ?この雰囲気…歩いてきた疲れも吹っ飛びました 店のステンンドガラスは皆金沢でもっとも古いものだそう…
泉鏡花記念館…彼のおどろおどろしい作品は結構好みです ←の近くの「暗がり坂」ここから主計茶屋街に入っていきます
坂を下りたところではんなり着物美人と遭遇…見とれました 「主計茶屋街は有名なひがし茶屋街のすぐ近くの…穴場です
川沿いの主計茶屋街…本当に静かいいです 茶屋街を橋から振り返ります
ここが有名なひがし茶屋街…中はほとんど観光客相手のお店 ここは数少ない現役の茶屋…見学可能です
茶屋街でであった瞑想中のお猫ちゃん お得ランチ「桃ごはん」を食べた茶屋カフェ「桃組」
【最後に】
大野から再び金沢の街へ…。武蔵ヶ辻からバスに乗らず、辺りをそぞろ歩きしながらひがし茶屋街を目指しました。
途中路地のカフェに寄り、地元の人しか知らない穴場をいろいろ教えてもらい、その言葉通りに歩いていくと素敵な場所に出会えました。本来の目的地のひがし茶屋街は観光化されていて色あせてみえたほどです。20歳の春、歩いた浅野川の川原で今回も休みました。
ここで旅の終わり…駅に向かいます。
若い頃とは違う金沢を、違う視点で私らしく歩けた今回の旅でした。


ゆ・ら・ら くるりん

TOPへ戻る  関連ページへ戻る