ゆ・ら・ら くるりん
疎水の歴史に触れる
京都はどこへ行こうか?
そう迷いながら、京の地図を眺めていたとき
何故か気になった場所…そこは「インクライン」
誰に聞いても「そこ…何もないよ」って言葉が返ってきました
インクラインとは琵琶湖の水を京へ運ぶための船を乗せて走る鉄道跡
なにかの…「跡」という言葉に弱い私は、迷わずここへ行くことに
そこは、もうすぐ南禅寺に着く手前の疎水近く
南禅寺に向かうために迷わず橋を渡る人の流れをよそに
ひとりだけ…橋の手前で下へ降りていく私を
行き交う人が不思議そうに見ていました
何もない…あるのはレールだけ
なのに私は案の定ワクワクする気持ちを抑えられませんでした
この階段を下りていこうなんていうのはきっと私ひとり | もう使われていないレールはいまでも健気! | |
昔の賑わいが嘘のように、ただただ沈黙の場所 | レールは疎水に向かって伸び…そこで消える | |
迎えてくれたのはこの露草だけ | 歴史を超えて自然はそのまま延々と… |