ゆ・ら・ら くるりん

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小さな小さな…私のおはなし

  「詩」なんて気取ったもの私には似合わない、書こうと思ったこともありませんでした

 それが、あるとき想いが溢れて思わず文字にしてみたら、そのまま「詩」の形になっていました

 「詩」とは、決して難しく文字をこねくりまわし、頭の中で作るものではないと知りました

 素直な思いを投影したもの…それが「詩」でした。だからこれから時々そんな「詩」を書いてみようと思います


終わりの夏

2011.8

日記にも書いた忘れられない光景は
夏の終わりのセミの悲しい姿

あんなに激しかった蝉しぐれ
それが、ある日何も聴こえなくなる
それは季節の終わりを告げるとき
短い命を終えた物言わぬ蝉の姿は
悲しくて…
そんな気持ちを綴ってみました

 (2012.3 「浜松市民文芸」市民文芸賞受賞作品)



ある冬の日の日記

2011.8

昔の日記を読み返してみた
そこには昔の自分
ちょっと弱っていたね、あの頃
空を眺めて神様とお話してた

日記だけど
それを詩として残したくなった
そんなインスタントの詩は
付け加えた行がなんとも無理がある

でもこれもホントの自分の姿だから

 (2011.12 「静岡県民文芸」入賞作品)



浮かぶ窓

2010.4

詩なんて私には似合わないと
思いこんでいました
なのに「あなたの文章は詩みたい」と言われ
そうなの?と書いてみました
まだまだ自分の中でしっくりなじんでいません
現実的かと思えば、夢見る少女の部分があって
心地よい居場所を飛び出し
どこか遠くにいきたいと願う気持ちは
心の奥底にそっと隠れています
そんな夢見る少女のような
ちょっと気恥ずかしい詩です
天窓のある部屋は
今でも憧れです
 (2011.3 「浜松市民文芸」市民文芸賞受賞作品)



どうか…

2009.7

カフェ「鳥の子」…
そこに行くと何故か落ち着けました
ちょっとぶっきらぼう
ちょっと不思議な
でもすごくあたたかくって魅力的なマスター
そんな人が重い病に倒れたとき
ひとりで回復を願って書いたもの
これがはじめての詩になりました
わたしの願いは届かなかったけれど
私の思いは伝わったでしょうか?
        (2010.3 「浜松市民文芸」入選作品)