心のプリズム

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高原の短い夏の一日はこんな風に…


激しい蝉時雨と強い太陽の日差しが照りつける夏の一日

短い休日の合間に少し遠くに車を走らせてみました

長野の高原へ…ひっそりとたたずむ美術館を訪れるためです

箱根や伊豆もいいけれど、山あいの信州の夏を味わうのもいいのかと…






美術館の近くに地元磐田にゆかりのあるお寺がありました

ここの参道を本道に向かって歩いていたとき

空を見上げると緑の紅葉の枝が空との間に横たわって

光のベールをまとったスクリーンになっていました

夏の木漏れ日もなかなかいいものです














有名なお寺らしいのですが名前は聞いたことがありませんでした

早太郎という犬が祀られていて

この犬が遠い昔地元遠州の怪物退治をしてくれたようです

本堂に通じる参道には見事な杉の大木が続きます

左右には苔がひっそり静かに私たちを見送ってくれています














どこへ行ってもこんな木を見ると安心します

同じようでいて…少し違うんです

どのくらいここに立っているんでしょう

暑さも忘れ気持ちが空へ吸い込まれていきます














こんな三重の塔も森の中にひっそり現れましたから
かなり由緒のあるお寺でしょうか…





ここが目的の駒ヶ根高原美術館です

避暑地で観光地の美術館なのに
所蔵品も充実し、建物の外観も素晴らしく
館内のレイアウトや展示室のバリエーションの豊かさに感動しました


森の中の美術館の中には
ロダンやゴヤ、池田満寿夫の他に
気鋭の画家の作品が並んでいます

中でも浜田知明という画家の作品に惹かれました

いい出会いができて遠くまで来た甲斐がありました






この作品が浜田氏の作品…風刺の利いたなんとも言えない
魅力のある版画やブロンズに惹かれました
これはなんとも不思議な魅力を放つ草間さんという
女流画家の作品…理解できたかどうか?




最後に池でしょうか…湖でしょうか…
ほとりの小さな喫茶店のテラスでゆっくりと
高原の風に吹かれてきました

日常から離脱する避暑地の贅沢さを味わった気分です