心のプリズム

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05.10.10「雨の公園を歩く」

1年前…沢山の人で賑わった宴の場所

その装いを変えて、静かな湖畔の公園になったという

小雨にけむる秋の一日

その公園をゆっくりゆっくり歩いてみました






たくさんの人であふれていたこの場所も

すっかり静かな風情ある川辺に…

あちこちにあった建物も撤去され

なんだか外国の田舎のよう。

雨に打たれた石橋を静かに眺める時間が

心地よく流れていきます。












池にも雨粒が落ちて

水面にいくつも波紋を作ります。

なんでもない風景なのに

心に留めておきたいと思ってしまう。

ものに対して深く感じる心が

私の中で育っている気がします。


















私が訪れたのは暑い日差しが照りつける8月

車いすの母を連れてでは、

この遠いモネの庭まで来られませんでした。

今回が初めての訪問になりました。

睡蓮の池の向こうに

花々で華やかに飾られた庭がのぞめます。









庭師だったというモネは

睡蓮がそんなに好きだったのかしら?

そっと控えめに咲いているのに

きりっとした強さのある花だと

私は思います。










これはなんという名前なのかしら?

大きな大きな「すすき」のように見えます。

近くに寄って下から空を見上げると

自分が小動物か昆虫になってしまったような…

そんな不思議な感覚を覚えます。





……

昔はこんな風に

周りの植物や花や木に

目を向けることなどなかった私なのに

どうしたことでしょう?