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もののけの森…そして



島に着いて先ず最初に向かったのが、あの「もののけの森」の舞台になったという白谷雲水峡でした

一人旅のスタートとしては結構ハードな場所だったようです

慣れないレンタカーで進む山道はどんどん狭くなり、宮之浦町が小さく下に見えるほど上へ上へと登っていきました

ハンドル操作を間違えたら…とカーブの度に緊張していた私です

やっと駐車場に到着…管理棟でコースの説明を受けました

所要時間は3時間半…コースは木につけられた赤いテープを追っていけばいいよとのこと

何故かそこに居たおばちゃんとおじちゃんから…不安そうに「大丈夫?」と声をかけられました

まだ島に着いたばかりの私はかなり頼りなげに見えたのかな?それに女性ひとりだからかな?







歩いたのは原生林コース

ここ白谷雲水峡は標高800メートル、面積424ヘクタール

ヤクスギなどの原生的な森林を容易に観察できるところです


歩き出してすぐこんなすごい木に出会いました

前も後ろもだあれも歩いていません

昼過ぎから歩き始めたという時間のせいかも知れません









途中岩場も歩きます

白谷川という清流を目にしながら歩きます

沢を渡る風の気持ちのよかったこと

水も驚くほど綺麗!














こんな大きな切り株が歩いていく道すがら現れます↓

この木はどういう運命を辿ったのでしょうね…


不思議のアリスの国に迷い込んだみたい

向こうから妖精でも顔を出しそうな気配です











原生林を一人で歩いていると、寂しくて怖いはずなのに、その内周りの風景にひきこまれていきます

憑かれたように前へ前へと自然に足が動いていきました…同じ風景なのになにか違った雰囲気に撮れました↑



原生林を歩くコースは道は整備されていますが、どちらの方向に進むかは木につけられた赤いテープが頼りです

一人で歩いていると、やっと前から一人の人の姿…ほっとして頼んで写真を撮ってもらいました↓

「一人なの?」とその男の人は驚いた様子…やはり女性一人でここを歩いているのは珍しいのかしら?


























歩いている周りは木にも道にも苔がいっぱい

まるで緑の絨毯が広がっているかのようです

苔は水を含んできらきら光っていました…そっとしておかなきゃとそう思わせます









この木にも苔がびっしり…

いろんな木が共生している姿も沢山ありました


















長い原始林コースをやっと抜けて、白谷小屋で休憩をとり、いよいよ「もののけの森」と対面です

途中すごいヤクスギに沢山出会いました…二代大杉、三本足杉、びびんこ杉、三本槍杉、奉行杉、二代くぐり杉

翌日向かう予定の縄文杉ってこれよりすごいの?とびっくりするほどどれも素晴らしい杉たちでした

ここがもののけの森…鬱蒼とした神秘の世界です もののけの森をバックに…



もののけの森に至る原生林は本当に素晴らしかったです

旅の初日はらはらどきどきでしたが、この白谷雲水峡を歩き終えてちょっぴり自信がついた私です

… … …

そして元の管理棟に近づいた時、一人の若い女性と知り合いました

彼女は関西の大学の2回生で、兵庫出身のYさん、同じく一人旅…話している内に同じAB型だとわかりました

彼女の姿に昔怖い物知らずで日本中ひとりで飛び歩いていた自分の姿を見た気がしました

ヒッチハイクをしてきたという彼女を宮之浦の街まで車で送ることに…私に命を預けるとは命知らずです(笑)

ただこの彼女との出会いが緊張していた私の心をほぐしてくれ、その後のパワーをくれました…感謝!です



…そして宮之浦から安房へ

屋久島初日の夕暮れ… レンタカーはダイハツ ミラでした この付近は信号がひとつもありません

すっかり緊張感がとれた私は、宮之浦から屋久島空港前を通り、一泊目の宿…安房の民宿へ車を走らせました

途中、海辺にあるふれあいパーク屋久島へふらっと立ち寄り、のんびり海を眺めました

ドキドキした一日がやっと終わろうとするその時間…公園のようになったその場所には赤とんぼが群れをなして飛んでいました



こうして島の一日はなんとか無事に過ぎて行きました… (06.9/13 水曜日) 

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