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島最後の日…

島最後の日をどう過ごすかはなあ〜んにも決めていませんでした

だから、時間を気にすることなく、まるで我が家での休日朝を過ごすようにゆっくりと寝覚めました…

チェックアウトの10時まで海辺を散歩したり、宿の檜の露天でのんびり湯浴み…その後ハンモックに揺られたりしました

宿で近辺の見所を聞いて…近辺の集落を巡ってみようと決めました

台風が来る前に…なんとか飛行機で帰れそうな気配です

最後の島時間を時間に追い立てられることなく、私らしい過ごし方をしようと決めました

島の空を司る神様が、私の島最後の日のために、踏ん張っていい日にしてくれたようです♪



下の画像は特に気に入ったショットです。クリックすると、大きな画像が見られます

もう一人の私 名残はつきません よっごに向かう小径 永田の里風景 吉田の集落
太陽にレンズを向けてはいけません!

でも…この空と朝日を残したくて…まぶしいね
朝のいなか浜を一人で散歩…

貝を拾ったり、波と追いかけっこしたり、楽しいかった!


一人なのに,…でもひとりじゃない
素敵な母子連れに会いました

海をバックに写真を一枚撮ってもらいました

あれあれ?ジャージーの裾が片方まくれてる!

波とひとしきり遊んだから、そのまま忘れてた…
もうすぐ朝ご飯の時間…名残惜しくて何度も振り返る

いつかまたここで子供みたいに遊べるかな

さよなら…いなか浜
泊まった部屋「春」の鍵です

すごいでしょ?こんな宿の鍵見たこと無いよね

さあ…いよいよ心地よい「送陽亭」を後にします
永田の集落はどこを見るのがいい?と宿の人に聞いたら

「よっご」がいいよ…でした

田園の中を途中里の人に道を聞きながらなんとか辿りつきました


ここも誰も居ません…なんだか良い感じの小径です
「よっご」はこんな大きな岩が沢山ある沢でした

「岳参り」という山岳信仰から帰ったひとを迎える場所だったとか

永田岳から流れる永田川が増水すると
ここは立ち入り禁止になるのだそう

この日は穏やかな表情でした
永田の集落はあまり観光客が来ないのでしょうか?

私の相棒が駐車場を占領しています

ここへ来る途中はたんかんやぽんかん畑が続いていました
永田は島には珍しく平地と砂浜が広がる場所です

住民は560人ほど…ほとんどが農業をなりわいとしているのだそうです


どこにでもありそうなのに、残しておきたいと思えた景色でした
前日ダイビングの時間が迫っていたために通りすぎた屋久灯台

ここに至る道も、両側が海へ続く崖の一本道…結構怖かったです

でも今日は晴れて海が見晴らせてラッキー!!

「おーい」って叫びたくなりました
青い空と青い海に白い灯台が似合います

私の姿は灯台に似合っていますか?
本当に静かです

灯台はこんな寂しい場所にひとりぼっち

なんだか台風の予感?の海のような…
灯台からまた「永田」へ戻り、そしてその先の「吉田」という部落へ

ここは朝のテレビ小説「まんてん」の舞台になった場所なのだとか…

本当に小さな小さな集落でした…素朴な人たちが住んでいるのでしょう

ここは郵便局でしょうか?
実はここが昨日スキューバダイビングをした場所…「一湊」です

なんか寂しげななにもないところです

この目の前の海にあの熱帯魚が泳いでいるとは信じられません


でもきっとダイビングスポットなんですね
ダイビングスポットの手前にある海水浴場です

9月というのに海水客がいます

海の水はとっても温かいんです

でも空は雲ってきたようです…台風間近?
ほぼ島を一周してきました

最後は宮之浦…島の玄関とも言える町

船で訪れた人は最初にこの碑を目にするんでしょうね

私は島最後の日に会いました…

そろそろお別れの時間が近づいてきたようです
屋久島空港から鹿児島行きの飛行機に乗り込みます

あんなに不安だったこの旅を終えたくない思いでいっぱい

でも帰らなければなりません…空の上から何度も島を振り返って

名残を惜しみました…胸がいっぱいになりました

最初は不安でいっぱいの旅も、あっという間に終わりました

最後の日に宮之浦の町でお土産を買い込み、島初めてのちゃんとしたランチを食べ

少しずつ日常に戻る準備をしている気がしました

レンタカーを返すともうその前は飛行場です

あと少し…と、初日白谷雲水峡の帰りに寄ったふれあいぱーく屋久島に寄りました


ああ…戻ってきちゃった…夢から覚める時が近づいています

飛行機嫌いの私なのに、帰りは眼下に望む景色に夢中でした…すっかり飛行機好きになってしまったようです



私の島最後の日はこんな風にちょっぴりオセンチに過ごし
…そして日常に戻っていきました
 (06.9/16 土曜日)


… … … … …

旅を終えた私はこんな日記を書きました
私の正直な旅の印象が書かれていると思います


「夢と現実のはざま」 9/17

旅は終わりました
長かったような…短かったような…夢の時間は過ぎ去っていきました
夢のような旅は、予想以上に私の心に大きなものを残してくれました
そして今…旅の終わりを認めたくなくて、あの4日間の思い出にふけっています

今ここにいる私が現実なのに、あの屋久島での私がずっと続いていって欲しかったなどと夢心地です
そうです…それほどあの島は私を魅了しました

ひとりの不安は、島に着いた途端不思議に消え、私は貪欲に屋久島の顔のひとつひとつに会いに出かけました
今の私は「屋久島病」なんだそうです
あの島へ出かけた人が必ずかかるという病…帰ってすぐまた出かけたいと思うのです

旅の途中も何がそんなに惹きつけるんだろうと?と考えました
島の最後の日の朝を迎えた時、ああこれなんだと思いました

目覚めた時、私は驚くほど穏やかな気持ちだったんです
古い民家を移築したというその宿は、いなか浜という海沿いにありました
電話もテレビも部屋になく、窓の外から蝉の声と波の音だけが聞こえます
簾の合間から穏やかな朝の光がゆらゆら差しています

「おいそろそろ起きたらどうだ」という田舎のおじいちゃんの声が聞こえそうです
夏休み、海辺のおじいちゃんちに遊びにきている幼い頃の私の姿が見えた気がしました
懐かしい昔の自分に戻れる…そんな場所なのだと…そう思います
島時間がゆっくり流れます

青く綺麗な海と高い山々両方が隣り合わせで迫ってくる島です
信号もほとんどなく、道にはひょっこり屋久猿や屋久鹿の姿が見えます
森に入れば原始の森…不思議な世界です
時間が止まっている感覚を覚えます

つらい道のりを経て会うことのできた縄文杉の前では、思わず涙が溢れました
「あなたに会うために私はずっと歩いてきました」…と

童話に書いたたっちゃんのように、私もここへ来ました」と…
ああ…私の一人旅はまたこんな風に再開しました

落ち着いたら尽きない屋久島の思い出を書き留めたページをHP上に作りたいと思います
早く現実に戻り、そして無理をした体も休めなくてはと思います

まだまだ夢心地の私です


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