あとがき 戻る
毎年蝉の声を聞くと、そろそろなにかお話を…と考えるようになった私
一年に一作だけ…が私のペース
それより多くなったら、きっと続かないんだろうな…
今年のは本当にあったお話
小さな頃、友だちのえっちゃんちにあった大きな松の木が不思議でならなかった
だって屋根の上に木があるなんて!
えっちゃんがお父さん、お母さんと離れて暮らしていたのも
金魚で有名な「弥富町」に引っ越していったのも
本当の話
結婚して久しぶりに故里の馴染みの道を家まで歩いていくと
あの木がなくなっていて…とっても寂しい気持ちに襲われたんです
恐がりの私が家まで走っていくのをずっと見ていてくれたのも
甘えん坊の私が、母に「もう歩けないよ、おぶってよ」とねだったのも
この木がずっと見ていてくれた
「約束のポッケ」と「遠い遠い…森の記憶」が合体したような
そんなお話になった気がする
本当はこんなに優しいお母さんにはなれなかったけれど
強いお母さんにはなれたかな?
どうでしょ?今度のお話…また感想を聞かせてくださいませ!!